2022年度 目路はるか教室

2022年度 目路はるか教室
1年全体講話

「課題をアイデアで解決する仕事」

1975(昭和50年)年卒業株式会社博報堂 代表取締役社長

水島 正幸 氏(みずしま まさゆき)

 皆さん感想文ありがとうございます。広告、メディア、マーケティング、ブランドなど博報堂の仕事についてご説明しました。そして我々が向き合う課題が広告の領域から飛び出し、事業創造や社会課題の解決にまで広がっていることをお話ししました。興味関心を持って頂けたようで嬉しい限りです。
 「クリエイティビティでこの社会に別解を。」これは博報堂の広告メッセージです。博報堂が大事にしている能力はクリエイティビティです。クリエイティビティは生活者の視点で新たな価値を創造し、そのアイデアを世の中に実装することです。コロナ禍でデジタル化に拍車がかかり、社会の価値観や生活者のライフスタイルは大きく変化しました。家にいながらあらゆる物を購入できます。毎日会社に行くことが当たり前では無くなりました。かつての正解が正解では無くなりました。多くの企業はどんな未来を描くべきか悩んでいます。今、社会が求めているのは新たな価値を生むアイデア、すなわち「別解」です。だから博報堂はクリエイティビティで世の中にたくさんの「別解」を作る会社になることが存在価値だと考えています。
 10年後みなさんが社会に出る頃はどんな世の中になっているのでしょう。地球温暖化、少子高齢化、フードロスなど多種多様な社会課題が深刻化して行くでしょう。一方でWEB3.0、メタバース、AI、量子コンピュータなど、新たなテクノロジーがどんどん進化し社会はさらに大きく変化するでしょう。未知の領域がどんどん進んでいく未来。その未来を明るいものに切り拓くためには今までに無いアイデア、別解が必要です。皆さん、どんな社会を作りたいか、どんな人物になりたいか、思い描いてみてください。そのために、面白いと思えること、熱中できることを探して、価値観を養ってください。空想する力は行動を生み、世界を変える力を持っています。普通部生諸君が、大いにクリエイティビティを発揮している未来を期待しています。また会える日を楽しみにしています。

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