2019年度 目路はるか教室

2Hコース

興味をもったらやってみる 継続は力なり

昭和60(1985)年卒業東京ガス 株式会社

森本 啓司 氏(もりもと けいじ)

1.自分のやりたい事、なりたいものに出会うために、若いうちは色々な事を経験しチャレンジして欲しい(私の経験)

 毎日楽しくて、何も考えていなかった幼稚舎時代。普通部に入学し、学校は好きだけど勉強をする意味が分からず、なんとなく過ごして帰宅部に。悶々と過ごす中、漫画「ナイン」に憧れて2年生から野球部に入部。3年生の夏、野球部引退後に蹴球部に入部。東日本中学生ラグビー大会優勝。ラグビーが楽しくなり、塾高で蹴球部に入部。しかし、(自分は当事者ではないが)上級生から下級生への陰湿なイジメがあり、それが許せず退部。目標を失い六本木遊学、落第。反抗期で荒れていた塾高時代前半。ふとテレビで見たアメリカンフットボール(以下アメフト)に魅了されて、2回目の2年生からアメフト部に入部。以来アメフトにハマり、社会人まで通算20年間現役を継続。引退後、仕事の傍ら関東大学アメフト連盟をお手伝い(専務理事)。今思えば、帰宅部も落第も、運動部を転々とした事も全てが良い経験だった。色々な経験をしているから語れる事がある。若いうちは、本当にやりたい事、なりたいものに出会うために、色々な事にチャレンジして欲しい。

2.継続は力なり。努力をしたらいい事あった!

 
偶然出会ったアメフトだが、当時目標を失い行き場を失っていた自分を取り戻してくれた。厳しい練習も努力を重ねた結果、大学1年生時から試合出場の機会を頂き、3年生で副主将、4年生で主将、学生ALL JAPANにも選抜され貴重な経験をさせて頂いた。また、その努力は就職時にも役立った。何よりも、素晴らしい仲間に出会い、素晴らしい家族を持つことができ、人並みの人生を歩ませて頂いている事に感謝したい。

3.何で勉強をしないといけないの?勉強をしなかった私が今思う事。

 
様々な経験をしてきた私だが、もし普通部時代に「勉強をしておく事の意味・大切さ」を知り、勉強から得る様々な知識を増やしていれば、更に視野が広がり、別の選択肢もあったのかもしれないと思う。勉強は、ロールプレイングゲームに例えれば武器(=剣や盾)。早い段階で多くの武器を手にしていれば、色々な道を自分で選べて早くゴールに近づける。武器を持っていなければ、それが出来ない。勉強をして今から沢山の知識=武器を増やしておこう。

4.若い人の特権は、間違えても失敗しても許される事、「して良い間違い」と「してはいけない間違い」

 
「して良い間違い」:自分で考え、悩んで、挑戦し、頑張ってみたけど、結果的に上手くいかなかった。「してはいけない間違い」:①法律で違反とされている事(犯罪)。②人の心を傷つける事、嘘をつく事、裏切る事、人の個性をけなす事、イジメ。更に悪いことは、悪いことをした上に重ねて嘘をつく事。謝らない事。日大アメフト部反則タックル問題では、当該選手はすぐに謝罪して1年後に復帰できたが、監督とコーチは謝罪せずアメフト界から永久追放となった。

5.点と点が線になる?

 
前向きにチャレンジをして得た様々な経験は、一つ一つ、その時は単なる「点」だが、それを積み重ねていくと、やがて関連付いて「線」となり、さらに積み重ねれば「面」になる。それが自分の道を切り拓く武器になる。

6.最後に

 
①若い時の前向きな経験(チャレンジ)はどんどんするべき。失敗は「してはいけない間違い」ではない。むしろ「すべき間違い」だ。②やりたいことが見つかったら目標を立てよう。最終的に目指す大きな目標を立てたら、それを達成するための小さな目標も立てよう、④目標に向けて努力が必要だが、時間は限られている。闇雲に努力するのではなく、目標からの逆算、優先順位付けが大切(『オープンウィンドウ64』)。

 最後に、若い君たちは未来に『何者』にでもなれる可能性が溢れている。自分の未来は自分で作ることができる事を忘れずに。

 この度はこのような機会を与えて頂き、ありがとうございました。

 

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