2019年度 目路はるか教室

2Gコース

慶應義塾一貫教育と社会人生活での私の生き様

昭和58(1983)年卒業日産自動車 株式会社

福島 朗太 氏(ふくしま ろうた)

 今回この様な機会を頂きました事、世話人の奈良様を始め、普通部関係者の皆様、ご担当頂きました藤田先生に心から御礼申し上げます。夢のような素晴らしい時間でした。普通部進学初日、数学の授業で抜き打ち計算テストがあり、3点(30点満点)をとって絶望した小職が、まさか普通部生の皆さんにお話をする機会を頂けるとは、人生とは、なんと興味深いものかと、改めて痛感しております。また、家内や普通部から大学まで一緒であった親友も同席させて頂き、一緒に素晴らしい時間を過ごせた事にも心から御礼申し上げます。

  • 授業場所:弊社日産自動車 横浜グローバル本社5階、お客様会議室にて実施
  • 日時:2019年11月9日(土)10:00−12:00、授業後、日産ギャラリーにて記念撮影、見学後自由解散
  • 内容:①慶應義塾一貫教育のなかで、②社会人になって(日産自動車 勤務)、③結婚して、④慶應義塾體育會バスケットボール部 日本一、⑤監督就任、⑥先輩・同期・後輩、⑦自分の生き様/人生で大切な事とは、の大きく7つの話で構成

 夏休み位から準備を始め、当時の写真を中心にPPT80枚くらいの説明資料を作成しました。

 中に、弊社の最新TVCMと、監督就任当時の慶應義塾大学體育會バスケットボール部のインカレ、東海大との試合の動画を織り込みました。仕込みは大変でしたが、夏休みの宿題をやるように、楽しみながら準備する事が出来ました。一部写真を提供してくれた親友にも感謝です。

 授業内容は、福澤先生の教育方針の重要な柱の一つである、「先ず獣身を成して、後に人心を養え」というお言葉の紹介からはじめ、慶應義塾における體育會と学業、文武両道のお話、また、社会人になってからの、会社勤務と慶應義塾大学體育會バスケットボール部アシスタントコーチ、監督の両立を中心にお話致しました。

 普通部で最初の試練に出会い、何とか卒業というかたちで乗り越え、その後、塾高、大学法学部法律学科と、特段目立った成果は一切無かったものの、幼稚舎から大学までバスケットボール部を続けながら留年せず卒業出来たのは、成績がぱっとしなくても、運動で秀でていなくても、自分に出来る範囲で物事に誠実に向き合い、自分の得意(頑張る)分野を見つけて頑張れたからであり、その後、希望する企業に就職できたり、素晴らしい家族に恵まれたり、慶應義塾大学體育會でアシスタントコーチや監督になって、大学日本一になったり一部に昇格したりと、普通部生時代には想像も出来なかった素晴らしい事が人生では起こる事を、小職の実例を通じてご紹介したつもりです。

 拙い話にも関わらず、真剣に聞いてくれる普通部生の皆さんが、本当にかわいくて、応援せずにはいられない気持ちになりました。特に皆さんが、興味を持って見入ってくれたのは、大学體育會バスケットボール部のインカレの試合動画だった様で(本塾が、2013年関東リーグ一部昇格を果たし、インカレで同年無敗の王者だった東海大に挑み、敗れはするが、最多失点、最多ターンオーバーを誘った試合の抜粋)あらためて、大学體育會の部員達は、内部生達の憧れであれ、という事を感じました。

 参加頂いた普通部生の皆さんは、まだ14歳とのこと。いろいろな出来事に遭遇し、悩みながらもその中でご自身の得意(頑張る)分野を見つけ、それぞれの舞台で活躍されることでしょう。先輩として、いつも応援し続けたいと思います。元気に頑張れ。

 

前の講師を見る


2019年度トップに戻る


次の講師を見る