2022年度 目路はるか教室

2Dコース

自分を信じ切って生きていけるか

エスコミート長者丸 店主

小林 成男 氏 (コバヤシ シゲオ)

 先ずは今回、私がこのような貴重な時間を頂けましたことを、福沢諭吉先生、私のコースを選んでくれた24名の生徒諸君、普通部関係者の皆様、篠原先生、桑原先生、「目路はるか教室」委員会の三宅伸幸さんに、この場を借りてお礼申し上げさせて頂きます。ありがとうございました。
 三宅さんから講話のお話を頂いた時、自分の今とこれまでの人生を振り返り、これからの世界を担ってゆく普通部生たちに何を伝えられるのかなと考えました。そして、普通部2年生当時に自分自身が知っていたら、気付いていたら、その後の人生において起こる様々な事柄を、もうちょっと楽に乗り切れたかなと思うことを話したいなと思いました。
 そこで、「諸行無常」「セレンディピティ」「You are what you eat」という3つのキーワードを提示して、話を進めていきました。
 始めに、自分がやってきた芝居をやってもらおうと思い、設定を暴力教室とし、生徒皆んなにヤンキー生徒を演じてもらいました。机に足を乗せタバコを吸い、「マジ早く帰りてぇ〜」って感じの芝居を付け、あとは自由に動き発言してOKです。突然で戸惑ったでしょうが、緊張した雰囲気も緩んだし、皆自分自身を楽しんで解放し、なりきってくれていたのが、とても印象的でした。
 そして、話の後は焼肉です。白金台ドンキの松阪牛、豚肉とエスコミートの食べ比べです。抗生物質不投与の肉の味わいや雰囲気に気付いたかな。自分の心と体は、自分で守って行かなくてはなりません。何を選び、何を食べないかは人生の大切な課題だと話しました。
 後日、皆の感想文をもらい、俺の色んな話の中で、その時の自分に合ったキーワードをちゃんと聞き分けて受け止めてくれていて、さすが普通部生だし、俺の時より随分と大人なんだなと思いました。講話の最中に感じた、24名の様々な視線がこれからどんな経験をし、どう生きていくのか、心から楽しみでなりません。

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