2022年度 目路はるか教室
1Fコース
普通部生であるからこそ実行してほしい事
ソニー株式会社 イメージングプロダクツ&ソリューションズ事業本部商品技術センター品質保証・サービスオペレーション部門1部1課 統括課長
漆原 利親 氏 （ウルシバラ トシチカ）
目路はるか教室で授業をするに当り私は特別な思いでこの日を迎えました。本講師の話を頂いたのは令和２年春頃。当時も弊社に普通部生をお招きし授業をする予定でしたが、感染症対策にて会社方針としてリモートでの開催を義務化され、リモートでの授業遂行を担当の先生に連絡した所、荒川部長（当時）からお電話を頂き「リ
モートでは目路はるか教室の趣旨から外れるので受けられない。が、いつか必ず講師を君にやってもらうから」とのお言葉を頂きました。目路はるか教室の真の存在意義を知ったと同時に、先生と世話人の方の気持ちにお応えしたいと決意を旨にあの場に立ちました。
授業内容は別掲の「コース別授業の内容と講師の紹介」通り進め、中でも普通部で私がソニーで働きたいと思った運命的な出会いが有り（ソニー創始者の孫が同級生）、この学び舎での出会いは自身の一生を動かし、生涯の友と社会を先導する可能性が有る事を話しました。
最後に「独立」をテーマに塾とソニーが創立した時代は夫々国家存亡の危機であった事。その中で塾は「一身独立して一国独立す」、ソニーは会社創立の目的第２項において「日本再建、（略）」を掲げ、興した目的の一つに我国の独立を果たす事をいれていた事。一方で現在は塾、ソニーが興った時以上に存亡の危機に瀕しているかもしれない事、我国は塾創立以来一度も独立を果たせていないのではないか？という事を幾つかの事実から示し、「我国の独立のために学び、自らが独立して下さい」と伝え、ただ独立といってもどうして良いか分からない場合、ここも塾の言葉である「独立自尊」より自尊心を醸成する事、そのために国史を正しく学んで下さいと伝えました。
生徒の皆様、自己紹介文では将来の事を不安視する声がありました。目的を定めるとやる事が決ります。今こそ一国独立のために春草の夢に酔わず自ら学び、考え続けてください。またお会い出来る日を楽しみにしています。