2019年度 目路はるか教室

2Bコース

30年後の自分を考え、創っていこう

昭和50(1975)年卒業アフラック保険サービス 株式会社

山野 純嗣 氏(やまの じゅんじ)

 この度、第22回目路はるか教室2年Bコースを担当させていただきました。

 この教室を担当することは、私自身にとっても考えること、感じることが多い機会となりました。教室に参加された普通部生の皆さん、このような機会を与えていただきました普通部関係者、世話役の皆様に感謝を申し上げます。

 当初、世話役をしている普通部E組のクラスメートからこのお話しをいただいた時には、普通部生の皆さんに講義をするような専門分野も自慢できる生き方もしていないと辞退することを考えましたが、熱心に対応してもらいお受けすることにいたしました。

 普通部生の皆さんに伝えられることは何だろうか、と考える過程で自分の60年間を振り返り、最も影響を受けたことが「普通部に入学して10年間慶應義塾で学べたこと」と「大学で水上スキー部(現、体育会)と出会い4年間を送ったこと」だったとの想いにいたりました。

 教室では、私が水上スキー部を通じて得られたこと、それを含めて私がこれまで人生の節目、分岐点になったときに向かう道を主体的に自分で考えて選択をしなかったときの反省、後悔と、自分で考えて積極的に選択したことの納得や満足を伝えることが出来ればと考えて講義を行いました。

 また、私が影響を受けた学生競技水上スキーというスポーツのルール、特長、魅力について理解を深めるために現役部員の協力を得て江戸川練習場において練習艇に乗船して実際に水上スキー実技練習を見学してもらいました。

 今回設定しました教室のテーマは以下の3点です。

 1.20年後、30年後の自分を想像したことはありますか?

 2.熱中できたこと、今、熱中できることはありますか?

 3.自分の生き方を選択したことがありますか?これからはどうですか?

 私が60年で経験した失敗、反省と成功の両面を伝え、参加した普通部生の皆さん自身についても考えてもらいました。この教室に参加したことが少しでも今と将来を考える機会となり、これからの長い人生に活かしてもらえれば幸いだと思います。

 

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