2018年度 目路はるか教室

3Jコース

「自分は、会社は、絶対に良くなる。」

平成2(1990)年卒業株式会社 ナスタ 代表取締役社長

笹川 順平 氏(ささがわ じゅんぺい)

 みんな、ありがとう!

 懐かしの普通部生達が23名も慶應の学ラン来てわざわざ訪問してくれた事、とても嬉しかったです。門を潜ってくれた時の不安そうな姿、興味に溢れた表情、無我夢中のように話を聴いてくれて、沢山質問してくれた事。みるみる表情が本気になっていった事が分かり、話している方もエネルギーが湧き、普通部生の皆と共有している時間をとても嬉しく感じました。

 終わって数日後に皆が書いてくれた感想文、全員分、何度も繰り返し読みました。下線を引き、その素直な気持ちや“気付き”がとても嬉しかったです。「人生が楽しく送れるような気がしました」「これからの進路により良い印象を持てるようになりました」「彼女が欲しくなりました」「アメリカに留学します」「甲子園で優勝します!」など、この講習を通して、少しでも皆が前向きに進化している様子が伺えて何よりです。普通部1年生の時、勉強がさっぱり分からない、と親に泣きついたあの日を思い出し、その悔しさが全てのスタートだったと思います。勉強が出来ない事は、決して悪いことだけではなく、自分らしく生きていく方法を見つけ出すことに繋がるのですね!「出来ない自分を受け入れ、出来る事を見つけ出し、集中し、結果を出す。」この考え方が、人生を好転させるのだと、皆に教えました。

「人生は面白い!」

 自分流の工夫で、人生は楽しく、面白いものになります。学校時代の成績や評価が全てでは無く、行動し、壁にぶつかって、考えて、進化出来る事が、最も大切です。普通部や塾高でも、おそらくその事を教えているのではないでしょうか。落第ギリギリをさまよいながら、家庭教師に美人女性をお願いして、デート成立の為に100点を獲得して経済学部進学を勝ち取った塾高時代。動機は不純でいいので、自分に火をつけるやり方を見つければ、必ず結果は出せます。三菱商事に行く、ハーバード大学院を卒業する、マッキンゼーに行く。そして中小企業をAmazonとタッグを組ませて日本一にする。どれも、動機付けをしっかりと行い、自分や仲間や会社を奮いたたせていった結果です。そこに、学校の成績が良いか悪いかは関係ないわけです。

 普通部生の皆は、自分にイマイチ自信が持てない人や、将来何をしていいか分からない、といった不安を持つ人が多いようです。それは当然な事です。僕もそうでした。でも、心配はいりません。少しずつ、自分を試して、自分の得意なところや好きなことを見つけていけばいい。その為に、一つでも多くの行動をとってみてください。僕のオススメとして、以下の事を皆さんにはお伝えしました。

・自分の勝てない土俵を見極め、捨てる。

・得意な領域を見つけ、やってみる。そして、勝ち方を探し、必ず結果を出すまでやってみる。

・目標はめちゃくちゃ高く持つ。

・人生は谷あれば、必ず山が来る。

・何の為に頑張るか、を見つける。動機は不純でもいい。(僕は“好きな女性”や“認められたい”という気持ち)

・人間は誰でも同じ、臆することはない。大統領だって、好きな女の事を考える、自分と同じ人間。

・思いたったら日本の外に出てみよう。そして、自分自身を、自分の国を見つめ直そう。

・遠慮なく人に相談しよう。

 これからの人生、いつまでも続くとは思わないで、思い切り、その日その日を楽しんでください。何か分からない事、困った事あったら、いつでも僕を訊ねてきてください。

 今回の件で、改めて普通部を誇りに思い、OBと現役生との繋がりを大切にする関係者の皆様の御姿勢や御苦労に心から敬意を表したいと思います。ありがとうございました。

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