2024年度 目路はるか教室
3Bコース
野球小僧が挑んだラゾーナ川崎プラザの開発
三井不動産商業マネジメント株式会社 代表取締役社長
大林 修 氏 (オオバヤシ オサム)

私の人生の土台となった普通部に対して恩返しできるチャンスが回ってきました。私と野球の話、そして仕事の上で特に思い出に残るラゾーナ川崎プラザの開発にまつわるエピソードを話し、施設も一緒に見て回りました。失敗を恐れず、ピンチはチャンスと思って行動する、自分で決断することの楽しさを受講生の皆さんに少しでも感じていただけたでしょうか?
<構成>
1 旧制普通部野球部のこと
2 野球部10年間にわたる失敗とチャンス
3 ラゾーナ川崎プラザ開発時の苦労と思い
4 施設見学
5 グループ討議と質問・意見交換
普通部でお世話になった内藤先生には塾高野球部でも投手経験のない私に指導していただいたことがありました。塾高、大学で野球部を継続するときは悩みましたが継続を決断。大学時代、何度も失敗とチャンスの連続がありましたが、ご縁のある方や友人の力に助けられました。そして早慶戦で投げ、勝ちました。大学の前田監督の教えやアメリカ遠征で得たツーシームの変化球などは発想の柔軟性も学びました。野球でも仕事でも失敗してもあきらめずにやっているとチャンスが巡ってくる、または自分からチャンスをつくりに行く、もがく、時にはもっと練習しておけば、と反省することも多々ありましたが、これも人生です。
商業施設開発の醍醐味につながるエピソードはマーケットとハードの話を中心に話しました。開業時の店舗構成等の仮説を振り返り、それを切り替えていく運営の視点が重要であることは当日話せませんでしたのでここに補足します。そして開発も運営もチームで作り上げていきます。それは野球チームの役割分担と同様です。
質問の前にお隣の人と話し合う時間も作ったうえで、質問を受けました。階数による店舗の違いや、店舗の選定方法、施設の特徴など、たくさんの質問が出て、ショッピングセンターのことをよく見ていただいたと感じ、嬉しかったです。