2024年度 目路はるか教室
3Aコース
「やってみなはれ」と「社会貢献」
公益財団法人サントリー芸術財団 サントリー美術館 館長補佐
松方 一雄 氏 (マツカタ カズオ)

第27回「目路はるか教室」にお招き頂き、生徒諸君とお話する機会を与えて頂いた事を大変有難く存じます。今コースは、普通部の校舎を飛び出し、「サントリー美術館」にて開催。テーマは「やってみなはれ」と「社会貢献」です。
普通部時代は、内向的な性格で人生において大きな挫折を味わいましたが、大学に入り思いきった減量にチャレンジし、見事成功!その結果、自分に自信がつき自分の「長所」がわかり、何でも積極的にチャレンジするようになりました。
創業の精神である、チャレンジ精神の「やってみなはれ」と社会貢献の「利益三分主義」に感銘を受けサントリーに入社。入社後、様々な困難もこの「やってみなはれ」でクリアしてきました。その後サントリー美術館に異動。そこはまさに創業の精神が具現化された施設でした。
赴任当初、全員と面談し過去の経験から「長所」と「夢(1年後の姿)」をヒヤリングし、長所を伸ばし(短所は個性)、積極果敢な行動へとベクトルを合わせ、美術館は大変良い状態に変化しました。今回も参加者全員に「自分の長所」を発表してもらい、確認し合いました。
もう一つは社会貢献です。そこで必要なものは、物質的な部分だけではなく、人の心の豊かさや世の中を正しく見る事が出来る、本質や本物を見る目を養う事ではないでしょうか?
その為には「審美眼」を磨く事が重要で、本物に触れ、本物をそして実物を見て事実を体験・体感することでそれは鍛えられます。
講義のあと、実際に展示室で本物の作品を見て感じたことを全員で発表し合い体感してもらいました。
これからも「やってみなはれ」のチャレンジ精神で、先ずは小さな事から「社会貢献」を実施して欲しいし、それこそが塾生としての誇りと品格だと確信します。
最後に私の信条「努力は人を造り、謙虚は友を作り、サポーターを作る」を贈ります。未来は皆さんの肩にかかっています!!
「やってみなはれ」