2024年度 目路はるか教室
2Dコース
300年の歴史を生き抜いた油問屋による、オリーブオイルの真髄
島商株式会社 代表取締役社長
島田 豪 氏 (シマダ ゴウ)

私は先祖代々慶應義塾で学びお世話になり、自分の息子(慶應義塾大学一年と慶應義塾高等学校二年)で4代目になります。慶應義塾で学んだことや、培った仲間が多く慶應義塾に恩返しをしたい気持ちでいっぱいです。いまでも慶應の関係する会合にはできる限り参加をし、幅広い方々と交流を続けていますが、その裏にある気持ちは「感謝と恩返し」です。皆様も支えて頂いている方々への感謝の気持ちは常に忘れずに持っていて頂きたいです。幼稚舎時代は目立たない自分でしたが、音楽(吹奏楽やオーケ ストラの打楽器)に明け暮れた普通部、高校時代から少しずつ人前に立つようになり、大学では慶應義塾に恩返ししたくて、体育会應援指導部リーダー部に入部しました。精神力と忍耐力を鍛えるために日々厳しいトレーニングに耐え、窮地に追いやられても負けない気持ちを持って各体育会の応援を行い、慶應義塾を盛り上げました。目路はるか教室では、「いままで人生で一番つらかった事はなんですか?」という質問がありましたが、即答で「應援指導部での四年間です!」と答えました。つらいことを進んでする必要はないですが、人一倍努力した後には、必ず何かが自分に返ってくると思います。私はかけがえのない多くの仲間ができたことが、自分の財産になっています。
その後社会人では、昭和シェル石油に勤め、その後現場(ガソリンスタンド)で修行を積み、アメリカの大学院への留学を経て家業である油屋 島商株式会社に入社。39才の時に父の後を継ぎました。入社後はいろいろな事業拡大、変革を行いましたが、中でも「油屋」としての地位を確立するために 1)専門知識を習得(オリーブソムリエ取得)2)マルシェなど直接消費者に油を販売する会に参加し「油屋島商」を認知して頂く活動をしました。皆様に披露しましたのはその中の一部ですが、オリーブオイルのテイスティングを通じて味の違いを知って頂いたと思います。油屋としてのメッセージは、「健康のために良い油を取っ てください」、ということです。そして人生の先輩としての メッセージは慶應義塾で良いネットワークを築いて、培った仲間達と楽しい人生を送ってください!ということです。