2024年度 目路はるか教室
2Fコース
どう生きる? AI 時代
株式会社福原コーポレーション 取締役副社長/株式会社 ONE SLASH ONE 取締役
福原 義久 氏 (フクハラ ヨシヒサ)

今回の講義では私自身の経験や経歴を基に、AI時代においてどのような生き方・働き方の可能性があるのか?についてお話をさせていただきました。
この10年の間で人工知能すなわちAIと呼ばれるテクノロジーが急成長し、次の10年ではインターネットや携帯電話が普及したときのように、人々の生活や働き方に大きな変化がもたらされると予想されています。ちょうど今の普通部生が社会で活躍し始める頃です。彼らも今まさに変化の只中にいることを感じ取っているのか、事前のレポートではAIや将来について非常に多くの質問がありました。
具体的には「AIはどこまで社会進出する?」「AIでできる新たな経験はどんなもの?」といったものから、「AIに仕事を奪われてしまうのではないか?」「AIと共存する世界でどのような生き方をするべきか?」といった、将来について不安を感じている内容のものもありました。
講義では、AIがどのように急成長して、これからどんな未来になるのか?みんなの生活や仕事がどうなっていくのか?について、事前に頂いた学生からの疑問・質問をテーマに、現在最先端の対話型AIの一つであるChatGPT- 4oにも参加してもらい一緒に議論をしました。
最後に「AIのある未来は明るい?暗い?」という質問に対して、3分の2の学生が、「未来は明るい」の方に手を挙げてくれました。未来は明るいと信じ、明るくするためにどうすればよいか考え行動すれば必ず良い未来がきます。一方、希望と同時に恐れることも大事です。3分の2という数字は普通部生の絶妙なバランス感を表しているようで、頼もしく思いました。
道具は使う側の心の在り方と使い方次第です。未来の取り得る可能性はさまざまですが、いずれにせよ今とは違う環境が待ち受けています。今回の講義で、普通部生の中にAIと共に生きていく未来へのヴィジョンが芽生えてくれればと願っております。