2020年度 目路はるか教室
1Jコース
「英検4級の“右むけ左”」
2001(平成13)年卒業株式会社 DOYA 代表取締役社長 / 認定特定非営利活動法人 Doooooooo 代表理事
銅冶 勇人 氏(どうや ゆうと)
“普通部生の魅力はすごい!!”
そう思えたことが今回一番嬉しかったことです。
今これを読んでくださっている卒業生の皆様、この目路はるか教室の講師という経験は、いい意味でターニングポイントになってくれる素晴らしい機会だと思います。ぜひおすすめさせていただきます。
特別な1年だった2020年のこのような大変な環境下で、普通部の先生方や目路はるか教室スタッフの皆様の多大なるご尽力のもと、開催できたことにまず感謝申し上げます。
日吉駅を降りて、憧れの“ダダ書房”を横目に、普通部通りの変化を少しどころかだいぶ感じながら校舎に向かう道のり。まだまだ大きく見える真っ黒の通学バッグを背負う普通部生が歩く姿だけが、あの時と変わらない姿でした。
“普通部生は元気!!”そんな180分はあっという間でした。
びっくりする高度な質問と回答を用意してくる生徒。
チャチャばっかり入れてふざけていると思いきや意外と予想を超えてくる面白いアイディアの持ち主。
掘れば掘るほど出てくる。
ノレばノルほど良い意味でざわつく。
消極的そうな生徒ほど場所ときっかけを提供するだけで表情から変化する。
今回、「英検4級の“右むけ左”」というタイトルでお話をさせていただきました。一番申し上げたかったことは、とにかく考える前に諦める前にやってみよう、やってから判断しようということ。そして周りの意見や世の中の情報に流されることなく、自分自身の目、口、足、耳、鼻で自分自身の答えを出して行って欲しいということ。
アフリカをフィールドに活動をしている私のアフリカ話は正直彼らには身近に感じることは難しい。縁遠いものの、それを自分のこれまでの生活、そして母国日本と比較しながら自分の環境を見つめ直したとき、どんな感情が芽生えてくるのか、そこに何かきっかけを持ち帰ってもらえていたらというねらいでした。
私の英語レベルはタイトル通り。
そんな自分にとっては外資系金融での社会人スタートやマサイ族ホームステイの旅、アフリカでのビジネスは、まさにとりあえずやってみようという人生。大切な言葉として両親からもらった「やってもやらなくてもいいことは“やる”」これが今の自分を作ってきたような気がします。
ワークショップではグループに分かれ、課題解決のアイディアを出し合ってもらいました。
- 高学年生の就学率の低下を解決する策は?
- 教育を受けたことのないワーカーへの指導方法は?
- 子どもたちの安全な教育環境を作るためにどんなものを用意すべきか?
- 環境問題を解決できる商品アイディアは?
素敵なアイディアの数々とディスカッションは、彼らが何かを自分ごとに考える時間になったでしょうか。
感想文では以下のようなお言葉をいただきました。
- 海外の大学に行くのはなかなか難しいかなと思っていたけど今から頑張ればいけるかもしれないと思いました。
- 困っている人がいたら積極的に助けられる人になりたいと思いました。
- 将来の夢はまだ決まっていないけどこれからはなんでも見て、聞いて、感じて将来を決めていこうと思う。
- 早速講話後の塾でも積極的に発言してみました。これまでの傍観者的とは違い、話に入っていけて、これからも自発的に意見を行って周りに流されないでいろんな事に挑戦したい。
- 僕たちよりアフリカの人は笑顔だった。
- 立候補とか有志ってかっこ悪くてダサいものだと思っていたけど、立候補したら未来に生きていくことがわかったのでこれからは立候補をしていきたい。
- 毎日美味しいご飯、お水が飲めることがどんなに幸せなことかを伝えてきたい。
- 僕の心の中のどこかに小さな炎が灯るようでした。それは世界を変えたいと思っている自分がいる事に気づいたからです。
普通部の魅力・普通部生の魅力は素敵に増していました。受講する側の時はわからなかった目路はるかの魅力を強く感じさせていただきました。