普通部とは

普通部長のご挨拶

普通部長 森上 和哲 普通部長 森上 和哲

自分はなぜここにいるんだろう。宇宙ってどうやってできたんだろう。世の中にはいろんな問題があるみたいだけど僕にはなにができるんだろう。そんな問いを立てるようになってくるのが、中学生くらいの少年だ。

少年は根拠のない全能感をもっている。でも、大きな問いにはどこから手を付けていいのかわからない、すぐには答えられない。だから、問いに答える手段を身につける必要がある。答える手立てを探す中で、情報を見極めるには幅広い知識や教養が必要だ。そのためには、学びにおいてすべての教科を満遍なく修めることが大切だと考える。

少年は自分の力を発揮したいと希求するが、その方法を知らない。何かをしたいけど何ができるのかわからない。普通部は乗り越えるべき壁を設定し、彼らに負荷をかける。少年は自らのポテンシャルを引き出しながら事に当たり、力の発揮方法を学んでいく。

少年の隣には友人がいる。友人の姿を見ながら感じながら、一緒に学び、一緒に活動する。友人との共通体験を重ねていく中で、お互いを尊重するようになり、切磋琢磨していく。その中で彼らは自分の好き・嫌いと向き・不向きを会得する。

人の特徴は遺伝と環境によって決定される。学校は遺伝的要素に触れることはできないが、環境は提供できる。普通部が提供するのは、少年が動き出すきっかけ、乗り越えるべき壁、先輩、友人、後輩と触れ合う環境。普通部生が学ぶこと遊ぶことを繰り返しながら、高い品性と優れた知性を身につけ、自分の立てた大きな問いに答えることができる素地を作ること。このことに向け普通部は教職員一同気を揃えて取り組んでいく所存です。

普通部長 森上和哲