2022年度 目路はるか教室

2Gコース

「常に挑戦者たれ! 「プロフェッショナル経営者」の仕事」

株式会社資さん 代表取締役社長

佐藤 崇史 氏 (サトウ タカフミ)

 この度は、目路はるか教室の講師として普通部生の皆さんにお話しをする機会を頂き、有り難うございました。普通部生の皆さんに何を伝えていくのかを深く考える中で、改めて自分がこれまで取り組んできたことや人生を振り返るきっかけとなり、講師の私にとっても貴重な機会となりました。参加して下さった24名の普通部2年生の皆さん、準備から当日にかけてサポート頂いた篠原先生、三浦先生を始めとした関係者の皆様に感謝致します。
 私が普通部生の皆さんとお話しをしたのは2つのことです。まずは、私が何をやっている人かを理解して頂くため、「『プロフェッショナル経営者』としての挑戦」と題し、私の日々の取組みについてお話しをしました。中学2年生の皆さんにとって「プロフェッショナル」や「経営者」という言葉は、あまり耳なじみがないかと思います。そのため、企業経営および課題解決のプロとして、どんな問題意識で何に取組んでいるのかを、地方の飲食企業の経営というミクロな視点と、一企業の課題解決を通じた地方創生や事業承継といった社会課題の解決に寄与するというマクロな視点からお話しをさせて頂き、同時に、実際の企業変革の現場での成功や失敗体験について具体的な事例を紹介させて頂きました。普通部生の皆さんの反応や感想文からも、部活動やクラスの組織づくりにも通じるお話しとして、皆さんの等身大のお話しとして感じることもあったのではと思います。
 もう一つは、「全ては“挑戦”からはじまる」というテーマで、現在の自分自身は「過去からの積み重ね」によるものであり、「目の前の事に全力で取り組む」ことが「より良い未来を創る」ことに繋がるということや、私がリーダーとして大切にする「信念=譲れない想い」をどう築き上げてきたのかについて、私自身の学生時代から社会人の経験を中心にお話しをさせて頂きました。また、普通部生の皆さんにも、これまでの14年間の人生を振り返って貰いながら、成功体験や失敗・挫折から何を感じ取ってきたのかについて考える時間を取り、お互いに発表して頂きました。
 皆さんにもお伝えしましたが、私は普通部時代に卒業生の講演で聴いた、独立自尊の精神にも通ずる「自らの責任で考えて判断し、世の中の当たり前に、常に疑問を持つ」ことの大切さのお話しが、今でも深く胸に刻まれており、慶應義塾の先輩から受け取った素晴らしいバトンの一つだと思っています。私の拙い話が、少しでも心に残り、一人でも良いので普通部生の将来に良い影響を与えることが出来たなら、これ以上の幸せなことはないと思います。目を輝かせて聴いて下さった24名の普通部生の皆さんの将来が楽しみです。有り難うございました。

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