2022年度 目路はるか教室

2Cコース

〜音で演出する〜 「慶應義塾での学びと音声メディアについて」

株式会社 TBSラジオ 執行役員 UXデザイン局長

加藤 哲康 氏 (カトウ テツヤス)

 自分の学生時代を振り返ったとき、慶應義塾の学びの場で、色々なことに諦めずに挑戦していた事が今の自分を形成していると改めて気付き、幼馴染で世話人の三宅君からの講師の依頼をこれも“挑戦”だと捉え、お受けすることにしました。
 当日は赤坂のTBS放送センターに集合。前半、約1時間半で私の幼稚舎から大学卒業までの経験を紹介。幼稚舎の頃はひ弱な私がスポーツを通じて大学時代には筋骨隆々になったこと、幼稚舎の時、先生から勧められた本が切掛けで大学は理系に進んだこと、今でも印象に残っている授業や、失敗談などなど。写真や動画、時に効果音で演出して紹介。人は誰でも成長し変われる事を伝え、その時の経験から「何か壁にぶち当たった時、諦めない、我慢してみて欲しい。“転んだら、ジャンプして立ち上がれ! ”」とメッセージを送りました。頂いた感想文でこの言葉が印象に残ったとのコメントがあり、本当に嬉しく感じました。後半はラジオをはじめとする音声メディアや放送の仕組みについて座学を行った後、ラジオの現場を見学。サプライズでラジオの生放送前の井上貴博アナウンサー(TBSテレビNスタ キャスター。普通部卒業生)と対話する機会を設け、いつもは画面の中にいる先輩からの言葉に刺激を受けたと思います。ラジオ生放送中のスタジオ見学や、スタジオ機能の説明を通して、放送局の使命などについても学んでもらいました。講義の締めでは、身に着けるといいと思う“力”として「多くの情報から信頼できる情報を選ぶ力」「人を思いやる力」について話をいたしました。講義を最後まで真剣に聞いてくれたお礼にと、サプライズでTBSテレビ「王様のブランチ」のスタジオ見学なども体験(幼稚舎同級生の佐藤朋子さんに協力してもらいました)。約3時間半、情報量が多く目まぐるしく変わる内容だったと思いますが、常に真剣に向き合ってくれた生徒の皆さん、また、講師を受けるにあたりその意義について直接丁寧にご指導頂いた篠原先生、引率頂いた益子先生に心より感謝申し上げます。

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