2025年度 目路はるか教室
2025年度2Hコース
企業法務弁護士の仕事‐弁護士になるまでの道のりと弁護士になってから
アンダーソン・毛利・友常 法律事務所 外国法共同事業 パートナー弁護士
臼杵 善治 氏 (ウスキ ヨシハル)

この度は、目路はるか教室での授業という貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
当日は私の普通部時代、塾高時代、大学時代、大学院時代を振り返り、どのようなことに注力し、当時どのような考えを持っていたのか、また司法試験に向けてどのように努力して弁護士になったのかをお話ししました。
次に企業法務弁護士の業務についてお話ししました。普通部生にとって弁護士はドラマに登場する裁判を行う人という印象が強かったようで、オフィスで働く企業法務弁護士の業務は新鮮に感じられたようです。さらに、企業法務領域でも専門分野化が進んでいることに触れ、自分の専門である独占禁止法について紹介しました。独占禁止法は難しいテーマかもしれませんが、感想文には「話を聞いて興味が湧いた」「家に帰ってから調べてみた」といった声があり、少しでも関心を持ってもらえたことを嬉しく思います。
続いて、海外依頼者から寄せられている新規ビジネスに関する質問を、普通部生を二人一組にして検討してもらいました。難しい課題でしたが、英語の重要性が分かった、実務の一端を体感できたという感想がありました。授業中は、日本製鉄によるUSスティール買収に関する質問など高度な論点から、企業法務弁護士の年収に関するものまで、多様な質問が寄せられました。
最後に、弁護士業務の将来、特にAIの影響について議論しました。弁護士の仕事はAIに奪われるのか、私たちはAIとどう共存・活用していくべきか、AIの示す回答も紹介しつつ、今後の弁護士業務についてお話ししました。
約3時間の授業を終え、準備した内容の半分も伝えられなかったと深く反省しましたが、後日いただいた感想文を拝読すると、普通部生それぞれが今回の授業を通じて多くの気づきを得ていたことがうかがえ、安堵しました。
改めて、今回の機会をくださった先生方や諸先輩方、参加してくださった普通部生の皆さんに御礼申し上げます。