2025年度 目路はるか教室
2025年度2Dコース
白衣を着た道、脱いだ道 ~医療、経営、そして社会へ~
医療法人社団研医会 二宮整形外科皮フ科 院長
社会福祉法人千里会 理事
二宮 研 氏 (ニノミヤ ケン)

先日は「目路はるか」にて講義の機会を賜り、誠にありがとうございました。私自身にとっても大変学びの多い、そして何より楽しい時間となり、普通部生のみんなから元気をいただきました。
内容を考えるにあたり、私が普通部生・塾高生だった当時は情報が乏しく、医学部や医師の生活を具体的に想像できなかったため、入学後に大きなギャップを感じたことを思い出しました。一方で現在は、ネットやSNS上に膨大な情報が溢れ、真偽の判断が難しい状況にあります。そこで今回は、最新の情報も踏まえながら、医学部生の生活や医師の働き方について、できるだけ身近に感じられるようにお話ししました。
また、普通部・塾高時代の過ごし方や勉強への向き合い方についても触れましたが、当時の思い出として語れるのはゲームの話などわずかで、どれほど普通部生活を楽しんでいたのかを改めて実感いたしました。講義では、医師の仕事をより具体的にイメージできるよう縫合体験も行い、生徒の皆さんが目を輝かせて取り組む姿が非常に印象的でした。
後半では、日本の医療制度、特に国民皆保険の長所と現代の課題について、開業医の立場からお話ししました。アンケートでは、病院の集約化、AIやオンライン診療の活用など、まさに現在議論されているテーマについての鋭いコメントが多く、普通部生の洞察力に驚かされました。「医学部のイメージが湧いた」「医師を目指したい」といった声も寄せられ、大変嬉しく感じております。
最後になりますが、荒川先生、鎌田先生、三浦先生をはじめ、ご準備いただいた関係各位に心より御礼申し上げます。今後も「目路はるか」が継続され、多くの生徒に新たな学びと刺激を届ける場となることを願っております。