2025年度 目路はるか教室
2025年度1Jコース
学生たちのまなざしを垣間見て、今思うこと
PayPay 株式会社 浄土宗
円海山護念寺
苅部 尭応 氏 (カルベ タカマサ)

今回は「寺を継ぐはずだった。でも、そうならなかった話。」と題して、齢三十四の私の人生におけるターニングポイントをリアルな状況説明を交えてありのままにお話しいたしました。
私自身が普通部1年生の時に遭遇した寺院・親族における驚天動地の事案、その時に私がどう考え行動し、その後の人生にどう影響したのかをあえて包み隠さずに吐露することは、私自身、不安がありました。
果たして、普通部1年生の皆さんにはどう受け止められるだろうか、ショックが大きすぎるのではないか。
しかしながら、対話型で話を進めるうちに、普通部生の目には力があり自分ごとのように考えている姿に気づいたのです。
後日の感想文では、多くの学生から「自ら、課題に対して考える姿勢を持てるようにしたいと思った」とのメッセージをいただき、教室を通じて伝えたかった意図を汲み取っていただけたことに喜びと驚きを感じています。
目路はるか教室のご歴々の講師の方々がいらっしゃる中で、浅学非才の私の教室へ参加してくださった生徒の皆さん、この様な機会を与えてくださりありがとうございます。皆さんと向き合うことを通じて、私自身が自分の経験を振り返り、普通部と福澤先生の教えをどう受け止めて曲がりなりにも実践していたのかを再確認することができました。感謝申し上げます。また、今回の講師の役割をお任せくださった諸先輩方、普通部の教師の皆様にも重ねて御礼申し上げます。
最後に、皆様に当日もお伝えした先生のお言葉を引用して、筆を置きたいと思います。
「独立の気力なき者は必ず人に依頼す、人に依頼する者は必ず人を恐る、人を恐るる者は必ず人にへつらうものなり。」(福澤諭吉先生『学問のすすめ』より)