2025年度 目路はるか教室

2025年度1Fコース

闘う弁護士? 法的サービスって何?

銀座法律事務所パートナー弁護士

小松 明広 氏 (コマツ アキヒロ)

 私の基礎となる部分が作られた普通部で、いまの普通部生に対し講義をすることができ、本当に幸せでした。このような機会をくださった普通部、そして、講義に参加してくれた24名の1年生の皆さんに改めて心から感謝申し上げます。
 講義では、まず、講義中の3つのルールを定め、そのルールを定めた趣旨について皆さんに考えてもらいました。法律を理解する上では、単に法律の条文を丸暗記するのではなく、どのような目的・背景からその法律・条文が定められているのか、趣旨から理解することが重要です。
 そして、私の経歴を紹介した上で、幅広い分野の弁護士についてご紹介しました。
 様々なタイプの弁護士がいる中で、いわゆる街弁としての私の仕事を理解していただく前提として、3人1組の班に分かれてもらって、100万円の支払請求訴訟の主張立証と反論について、簡単なワークショップに挑戦してもらい、教室全体で活発に議論してもらえることができました。
 教室の一体感が出来上がったところで、私が経験した思い出深い事件たちを紹介し、街弁としての弁護士の仕事の具体的なイメージを掴んでもらいました。
 弁護士は、文系の仕事というイメージが強いかもしれませんが、論理的な思考力も必要とされる職業です。私は普通部の時から理系が大の苦手でしたが、理系の勉強を疎かにしないことが、論理的な思考力を養う意味で大切だと、弁護士になってから痛感しています。
 AIが急速に発達し、弁護士の職業も様変わりしていくと思われますが、それでも、依頼者から信頼される弁護士として様々な事件に対応していくためには、豊かな人生経験を基礎とする人間力が重要です。
 皆さんのこれからの大小様々な成功も失敗も、すべてが皆さんの人間力を形作っていくので、何一つ無駄なことはありません。皆さんが社会に出た時に、どこかで楽しい仕事をご一緒できるのを楽しみにしています。