労作展

2022年度労作展 受賞作品

保健体育科

サッカー日本代表 ワールドカップ優勝の条件

3年S.K君

 朝、ベットから起き上がる。ご飯を食べてスマホを見る。だらだらして、労作展を進める。夏休みはずっとその生活をしていた。そして、内容が論文だったのでコンピュータの前に座って調べて作業するのがほとんどで、労作展を進めている実感はなかった。
 普通部生活三年目、労作展も三回経験してきた。一回目は美術で絶滅危惧種について、二年生は社会でコロナウイルスについて、そして今年は保健体育でサッカー日本代表について調べた。この三つの作品で僕は三年連続で賞を獲ることができた。さらに今年は特別展示にもなることができた。これはなかなかの快挙だと思う。労作展に取り組むにあたって、全員の一番の目標は、特別展示、そして三年連続賞を獲ることだと思う。少なくとも、僕はそうだった。その目標を成し遂げることができたのはかなり嬉しかった。
 労作展において、保健体育科は賞を獲るのが難しいと言われている。なぜその難しい保健体育科になったのか。まず、この作品を製作することにした動機を説明する。僕は普通部に入って、小学校から続けていたサッカー部に入った。サッカーに関わっている以上、サッカーのプロの試合はスタジアムでも見る事もあり、テレビでもよく見る。日本代表の試合も見てきて思うことは、やはり、日本のサッカーは強くなってきているとはいえ、世界の強豪国に仲間入り出来ている訳ではない。この事実を知って、世界と日本との差は何だというのは何度も考えた事がある。そして最後の労作展は自分が最も興味があるものをテーマにすると決めていたので、このサッカーの世界と日本の強さの差をテーマにすると決めた。そして、僕はサッカー部に入っているとはいえ、プロに口出しできるほどのサッカーIQを持っている訳ではないので、試合内容ではなく、日本のサッカー環境を中心に調べることにしたのだ。
 労作展の計画を提出する時僕は元々社会科として作品をつくる予定だったが、スポーツに関するもので、題名も社会ぽくなかったので、保健体育科を薦められた。その時は、保健体育科は受賞する人が少ないと知っていたので、不安だった。だが結局受賞しにくいこの科目で賞を獲れたので、その不安の分の喜びは増えた。
 僕が成し遂げたこの三年連賞かつ、特別展示。これを達成するためには、色々な工夫をしたので、その知識はしっかり身に付いたと思う。労作展は将来役に立たない、と思っている人は多いかもしれない。もちろん、とりあえず完成させて終わり、のような作品を作れば、それは役に立たない。しかし、どんな工夫をすれば良い作品になるか、等を考えて作れば必ず将来も役に立つ。これは労作展にとどまらず、この先の生活で起こる出来事に役に立たないというものはない。自分で考えて行動すれば、少なからず後々使えるものになる。だから、常に考えるという事は全員が実践してほしいと思っている。