労作展

2021年度 受賞作品

美術科

「変化と進化」〜段ボールアート第九作品〜

3年M.J君

 私は、 幼稚舎一年生の時から毎年夏休みに段ボールで作品を作ってきた。 まだ作り方もよく分かっていない幼稚舎一年生の時から段ボール作品に夢中になったのは、 出来上がった作品が、 元の段ボールで作ったとは思えないほど姿カタチが変わるところと、 作品の材料にリサイクルされる段ボールを使うので、 費用もかからず 「エコノミーで、 エコロジー」
なところだ。 これほど好きな作品なので、 今年の労作展にも、 段ボールアートを出品することは初めから決めていた。
 九年目になる作品のテーマには、 とても悩んだ。 大好きな恐竜をいかに作り込むかを追求した幼稚舎時代。 普通部生になった初年度は新しい友人に、 その魅力を伝えることに集中した。 この年は、 恐竜を作りこむ事に加え、 何を伝えたいのかを決め、 その表現をどうするかを一生懸命考えた。 伝えるテーマを明確にした作品には力があることを学んだ。 二年生の昨年は、 作品からアートへの進化に挑戦した。 アートとは、 自分の思いを表現するもの。 テーマを 「中学二年生の自画像」 として、 一匹狼の遠吠えの姿を制作した。 自画像作品をいくつか観るうちに、 自分をよく見せようとするよりもダメなところも含めて、 ありのままの姿をさらけ出した作品に力があることを学んだ。 この二年の学びを活かし、 今年は未曽有のコロナ禍の状況をテーマにすることに決めた。
 猛威をふるう新型コロナウイルスに対する 「恐怖」、 生活の大きな 「変化」、 感染力の強いウイルスの出現というウイルス自体の 「進化」、 この 「恐怖」 「変化」 「進化」 を 「段ボール恐竜」 で表現することへチャレンジすることにした。
 今回も作品を見てくれた人を惹きつける作品になったと思う。 制作過程で、 想定外なことや、 思い通りにいかないことは例年以上に多かった。 その時は、 原点に立ち返り、 どういう作品を作りたいのかということを思い起こして行動する。 自分で納得できなければ、 今までの苦労や時間を勇気を持って切り捨て、 やり直した。 作品の迫力に影響する目や目がしらの作り込みは、 納得がいくまで何度も何度も修正を繰り返した。 日にちを置いて作品を見直す。 これも大切な事だったと思う。
 夏休みが明けて同級生に、 「今年も労作展は、 段ボール恐竜?」 と聞かれた。 段ボールアートが自分の代名詞になっていることが、 嬉しかった。 来年から、 幼稚舎 「作品展」、 普通部 「労作展」 のような、 発表の場はなくなる。 でも作品を作り上げる事に集中して、 悩み苦しみ、 自分を成長させてくれた作品づくりは、 今後も続けていきたいと思う。