労作展

2025年度労作展 受賞作品

理科

ヒョウモントカゲモドキの孵化と繁殖に挑戦

2年A.N.君

 僕はもともと爬虫類が好きで沢山のトカゲを飼育している。なかでもヒョウモントカゲモドキ(通称レオパ)は将来的に繁殖したいと考えて飼い始めたので、一年生の時には「ヒョウモントカゲモドキの交尾の観察研究」というテーマで労作展の研究を行った。準備期間が短かったため交尾と産卵までしか観察できず、しかも四つの卵が全て受精していない無精卵であり孵化をしなかった。なんとかレオパの赤ちゃんに出会いたいと思い、二年生の時はレオパの孵化と繁殖に挑戦した。
 今回は確実に受精するよう発情期である春先から準備にとりかかった。オス一匹とメス二匹はそれぞれ順調に交尾を行い、メス二匹あわせて計十個の卵を産卵した。確実に孵化するには温度と湿度管理がとても重要であり、冷温庫に卵を入れて室温三十度、湿度八十%に維持するよう毎日慎重に管理した。産卵から五十日目、ついに卵が孵化した!あらかじめ設置していた見守りカメラで孵化の瞬間をとらえることができた。とても可愛い。元気に動いている。新しい生命の誕生はとても神秘的であると感激した。合計六匹の赤ちゃんが生まれた。五匹は順調に成長したが、一匹の赤ちゃんは不幸にも亡くなってしまいとてもショックだった。昨日まで動いていた命が翌日には動かなくなってしまう事はとても悲しく、命の大切さを身にしみて感じた。僕にできることは残りの五匹を大切に育てることだと強く感じた。