2023年度 目路はるか教室

2Bコース

スポーツが与える3つの宝

慶應義塾大学体育研究所 非常勤講師(2005年~)/日本学生ゴルフ連盟 理事

勝又 正浩 氏 (カツマタ マサヒロ)

 私が普通部を卒業したのは1976年ですので、46年も前の事となります。
 目路はるか教室の講師のお話を頂いても、普通部生に何を伝えれば良いのか、正直なところ悩みました。
 私は19年間体育会ゴルフ部の監督を経験し、体育研究所の講師としても15年以上大学生の授業を担当していますが、中学生への講義は一度も経験がありませんでした。
 色々と考えた結果、「大学生への授業と同じ内容で、ほんの少しわかり易く」として、慶應義塾の学生が絶対に知っておくべきことを伝える事と致しました。
 講義の形式は、第一部で小泉信三先生に関するお話を致しました。福澤先生を知らない塾生はおりませんが、普通部生は小泉先生の事を知らないことに驚きました。
 そして、慶應義塾で学ぶ意味、慶應義塾体育会で学ぶ意味を私の体験を交えて伝える事に致しました。
 私自身が決して模範的な学生ではありませんでしたので、私の「失敗談」を沢山話す事と致しました。
 慶應義塾で学ぶことは福澤先生の教えを学ぶこと。体育会で学ぶことは小泉先生の教えを学ぶこと。これは「誰も否定できない慶應義塾の本心」だと思っています。先生方が私たち後輩に遺して下さった数々の教えを、しっかりと理解して日々の生活を充実させて欲しいと思います。
 恵まれた環境で学ぶ事ができ、素晴らしい仲間に囲まれた君たちは、誰もが羨む存在。恵まれた者は自分の為だけでなく、君たちの周りの全てを幸せにできるように活動すべきと伝えました。
 第二部では、実際にゴルフ部の練習場でゴルフ練習体験をして貰いました。
 全員共通する感想は「面白かった!」との事でしたので、大変良かったと思いました。
 ゴルフは生涯スポーツと言われ、最近ではゴルフが健康に及ぼす影響も研究されています。今回の講義を通じて、ゴルフに興味をもってくれる普通部生が生まれてくれたらうれしいです。

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