2023年度 目路はるか教室

1Iコース

ヤメ検弁護士(※)だからできること(※検事を辞めた弁護士)

虎ノ門東京法律事務所 パートナー弁護士

岩﨑 弘悟 氏 (イワサキ コウゴ)

 この度は「目路はるか教室」を務めさせて頂く機会を頂き、誠にありがとうございました。
 事前に頂いたアンケートを拝見し、どのような話に興味があるか考えながら、普通部時代を思い出しました。アンケートには、将来なりたい職業を明記されている方もおられましたが、当時の私は、そのような明確な目標はなかったことを思い出しました。
 他方私は、民間企業の後、検事、弁護士を経験しましたが、このような人生を経るとは普通部時代には想像もしていませんでした。そこで、話の3分の1は、普通部生当時の私の生活を覚えている限りありのままお話し、約30年前の中学生像を皆さんにイメージしてもらい、その後どのような選択を経て、民間企業、脱サラして司法試験浪人、検事、弁護士と経て、やりがいのある仕事を見つけて取り組んでいるかをお話しました。
 3分の2は、検事と弁護士の仕事を紹介しつつ、私が、検事の経験を活かして今後弁護士として取り組んでいきたい民事介入暴力排除(学生向けには闇バイト問題等)、法教育、犯罪被害者支援などの取組みをお話し、法曹に興味を持って頂くことにしました。
 検事の紹介では、事例を基に犯人を探すための捜査方法を皆さんと考えましたが、指紋、DNA、防犯カメラ、スマホの履歴など皆さんから捜査事項が続けざまに上がり、感覚の鋭さに驚きました。
 弁護士の紹介では、闇バイトについて皆さんと考えましたが、報道されている事件が挙がったり、反社会的組織の関与を指摘したりと、関心の高さに驚きました。
 皆さんにお伝えしたかったことは、今将来の目標を持っている人はそれに向かって進めばよく、今は持てていない人も焦る必要はなく、興味を持っていることに真剣に取り組みつつ日々少しだけチャレンジをしていると、その経験は必ず役に立ち、将来の目標などは見つかる、ということでした。このことが私の経験から少しでも伝われば幸いです。
 普通部生活、全力で楽しんでください。疲れたら少し休憩しましょう。皆様のご活躍を心から期待しております

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