2020年度 目路はるか教室

3Gコース

君たちはリスクを取ったのだろうか?取らなかったのだろうか? もしくは取らされたのだろうか。。。

1990(平成2)年卒業個人投資家(シンガポール在住)

富松 圭介 氏(とみまつ けいすけ)

 講義を始めるときにこの講義内容は他言無用で秘密にしてくださいと、そして講義の最後に感想文については感謝の言葉は不要で2〜3行でお願いしますと生徒の皆様に申し上げました。

 そしたら本当に2〜3行の感想文もあれば、余白がない感想文もありました。これらも実はリスクの取り方です。それを今後に活かせるかは皆さん次第です。私も含め、他の誰にも今後の皆さんの選択と行動について100%責任が取れません。皆さんがその取ったリスクの責任を負うのです。2行の感想文を書いた人は将来の笑いのネタになるかもしれません。余白なき感想文を書いた人は私のお願いをあえて無視して書きたかったことを書いてくれて本当にありがとうございます。リスクを取りましたね。そのリスクを取ってでも私に伝えたい皆さんの本音を私は知りたかったのです。その名前を私の中で記憶しておく事にします笑。

 歴史の教科書を見れば、リスクを取った人のオンパレードです。リスクを取らなかった人々が英雄として歴史の教科書に登場することはあるのでしょうか?乙巳の変の中大兄皇子、ルビコン川を渡ったシーザー、明治維新の英傑達。

 私が普通部に入学したとき、ある同級生が私に「ジャバラ」っていうあだ名をつけました。もちろん拒否することも出来たんでしょうが、まあこんな変わったあだ名もないし、外部生だから目立つのも面白いし、いっかなーって思い、そのあだ名を受け入れました。そして30年以上も経って今でも体育の池田啓彦先生(ランボー先生)が「おう、ジャバラ!!」って呼んでくださるので、このリスクはとって良かったなーって思いました笑。お陰で他のクラスの同級生も私のことを覚えてくれています。まあ、このあだ名は空前絶後でしょうしね。

 講義でも申し上げましたが、好奇心によって取った差別化されたリスクが今後の展開を面白くし、そしてそのリターンは計測不能なくらい楽しいものです。あの“桃”のように。そして取らされるリスクほどつまらないものはない気がします。

 ぜひ、人とは変わった面白いリスクをテイクしてみてください。僕も皆様に負けないように、次の“桃”をゲットしたいと思います。

(申し訳ありませんが、“桃”は受講した人しか分からないキーワードです)

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