2020年度 目路はるか教室

3Aコース

慶應義塾の繋がりのすばらしさ そして保険業界について

1976(昭和51)年卒業エム・ビー・インシュランス 株式会社 代表取締役

松井 博昭 氏(まつい ひろあき)

 この度第23回目路はるかの会の3年生担当をさせていただきました。このお話は普通部時代同期で剣道部からずっと一緒だった担当世話人の仮屋園伸君からご紹介いただきました。著名な方々の講師のお名前の履歴を見て、私ができるわけないと思いながらもお断りしづらくプレッシャーの日々が続いていました。準備もなかなか出来ず1か月ほど前に担当の志村先生にご相談したところ「失敗しても良いですよ、思ったこと、生き様を自由に話してください」のお言葉にちょっと安心しながらも当日を迎え、緊張しながらも普通部生の前で講演を何とか終えました。ちょっとほっとしながらも彼らに伝わったかが不安の毎日でした。その後講演後のアンケートが届き、多くのお褒めのお言葉をいただき、本当にやって良かったと実感しています。アンケート内容も単なるお世辞の誉め言葉でなく、全員の方が話した内容をしっかり聞いたうえで、具体的に感想を書いていただき、皆ちゃんと聞いていただいたのだと思ってとても嬉しかったです。以下、当日の内容をまとめてみます。

 まずは自己紹介も兼ねて普通部時代の想い出から大学時代までの内容。勉強は全く苦手でしたが剣道、水泳、スキー、登山等当時のスポーツの想い出、その後剣道を中心に高校、大学時代は剣道部、スキー学校、水泳学校等の普通部コーチをやらせていただき、いまだにその仲間たちと深い繋がりがあること。慶應義塾と言うと勉学第一と思われがちですが福沢諭吉先生の「先ず獣心を成して後に人心を養え」のお言葉を実施しているのが普通部であること。

 次に就職活動から慶應出身者の多い千代田生命に入社、1年目にとても厳しかった飛込訓練が今後の一番の糧になったこと。その厳しさの経験がその後の営業の仕事にとても役に立ったことを話しました。私自身はとても良い会社だったと今でも思っていますが、残念ながら2000年に破綻。しばらくは後継の会社にいましたが、5年後に独立を決意し、多くの仲間に支えられ、現在に至っています。

 その後、普通部の同級生から連合三田会の幹事を依頼され、それを機に多くのOBと出会いの機会を持ちました。連合三田会の終了後のお疲れ様会で普通部A組の同級生がなんと10名も参加しており、後日盛大にA組の会を開きました。他、多くの塾のイベントに参加し、本当に多くの慶應出身との繋がりに感動しています。

 慶應義塾の良いところは、繋がりは学生時代の知人との久々の出会いは勿論ですが、学生時代に会ったこともない同期など初めて会った人間との繋がりも多く、私も今も新しい友人が増え続けています。

 今の普通部生にお願いしたいこと。どうか今を思いきり楽しんでください。今の記憶はずっと残っているはずです。色々なチャレンジをしてください。又、今後の人生も良いことばかりではないと思います。でもその経験を将来の貯えにしてください。そして今の普通部同級生、無理に仲良くしなくても良いです。でも将来必ず良い出会いが待ってますので大事にしてください!

 最後に、私のような人間に今回「目地はるか教室」を無事実施させて下さった関係者、先生方に深く感謝いたします。本当にありがとうございました。

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