2018年度 目路はるか教室

3Gコース

食品流通の現在と未来

昭和62(1987)年卒業国分グループ本社 代表取締役社長執行役員兼COO

國分 晃 氏(こくぶ あきら)

 11月9日(金)13時、国分グループ本社西東京総合センターに普通部3年生23名と、引率の矢澤先生に集合頂いた。国分側スタッフは、清水センター長、物流統括部社員たち総勢6名。約10分でセンターの概要・見学の注意事項を説明する。

 その後、2班に分かれて、西東京総合センター見学(50分)、生鮮野菜カットプロセスセンター見学(50分)を行う。西東京総合センターにおいては、常温センター、チルドセンター、冷凍センター、某レストランチェーン専用センター、トラック入荷受付システム、環境に配慮した自然冷媒使用の冷却装置等を見学。生鮮野菜カットセンターでは、葉物野菜、根菜類の洗浄、カット、パッキング、熱処理等プロセス工程を見学、実際に某レストランチェーンのバックヤード向けの加工工程も見ることが出来た。

 その後、会議室にて國分晃が、「食品流通の現在と未来」というテーマでのプレゼンテーション(50分)行う。今回、教室の主題は「日々、何げなく購入している食品は、どの様に供給されていますか?」この質問への答えを生徒たちが得る事とした。

プレゼンテーションでは、

 1.「食品流通と卸売業の役割」

 2.「国分グループの概要」

 3.「食品流通の現在と未来」

の三部構成とした。「食品流通の現在と未来」では、「食品産業の変化」のタイトルで、平成30年間における内食、外食、中食のマーケット変化を比較した。「人口動態・流通の変化」では、1950年代〜2010代における、小売業の成長業態とリード小売業の変遷等を示した。「高齢化による食品流通への変化」では、高齢者による調理の悩みと解決のアイデア等を示した。「単身世帯の増加による食品流通への変化」では、単身向けビジネスの拡大例等を示した。「働く女性の増加による食品流通への変化」では、調理時間が短縮されていることに対する、流通の提案等を示した。カット野菜工場の見学と関連付けた。「人手不足による食品流通への変化」では、人手不足・人件費高騰に対する流通の対応を示した。こちらも、カット野菜工場の見学と関連付けた。最後にクロージングとして、質問をいくつか受けて、16時頃に、講義終了とした。センター見学に同行した社員達からは、普通部生達が熱心に見学していたという話を聞く事が出来た。

「食」という身近なテーマを、人口動態の変化という切り口で掘り下げてゆくことは、中学生には少し高度であったかと思うが、食品流通に少しでも興味を持ってもらえればと願っている。

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