2018年度 目路はるか教室

1Bコース

「商社マンとサッカーの人生」

昭和43(1968)年卒業公益財団法人 日本ユースリーダー協会 理事

小室 誠治 氏(こむろ せいじ)

 6月23日の普通部卒業50周年の集いで目路はるか委員会前代表世話人の水野さんから小生の生き様を普通部生に話して欲しいとお声掛け頂き、当日11月9日を迎えました。

 校舎の控室で待っていると1年生の2名が迎えに来ましたがその姿の可愛らしさに懐かしさが込み上げました。

 受講生の多くがサッカー部に所属またはサッカースクールの経験者でしたのでまずは学生時代の事からどういうきっかけでサッカーを始めたか、その時の覚悟などを話しました。

 普通部でバスケットの主将を務めながら高校でサッカー部に変更したことなど興味があったようです。高校1年の時、大学4年生までに、あの国立競技場の大舞台に立つ為には何をすべきかと自ら立案した7か年計画、レギュラーになるまでの過程、大学で主将としてもがいていた時、何を考え、どのように手を打ったか等。

 卒業後 海外を夢見て入社した丸紅時代 特に二度に亙る通算9年間のインドネシア駐在時代の公私に亘る数々の経験談やサッカー部監督の後日本サッカー協会国際委員に任命され、ジャカルタで日本代表を出迎えた事2回目の駐在では丸紅の代表として赴任し日本インドネシア国交樹立50周年の年にジャカルタジャパンクラブの理事長に就任。在留邦人、日本企業を代表して大統領に直接、諸問題の解決策を提言したり、秋篠宮両殿下をお迎えしたのも忘れ得ぬ想い出として伝えました。教室での講演を終え、日吉サッカーグランドに移動し、大学生の練習見学や現役監督から激励の言葉も頂きました。

 これらの事が正直、どれだけ生徒達に伝わったか多少の不安がありましたが、3週間後に受け取った彼らの感想文を読み、震えに近い感動を覚えた次第です。驚いた事に私の話をこちらが思う以上にしっかり聞いており参考になるものは自身で取り込もうとするその姿勢でした。一人一人の感想文に思わず釘付けになり、普通部生の集中力の素晴らしさを改めて感じました。

 最後に纏めとして

 ・人間 やる時にやる。やらねばならぬ時にやる。(逃げてはならない)

 ・3つの宝(練習は不可能を可能にする。フェアプレーの精神。友)

 ・自我作古 我より古を為す 自ら新しい歴史を切り開く気概を持とう

上記3つを取り上げましたが彼らはこれらを今後の自分の人生の目標・参考にしていきたいとの事でした。

 現在、体育会ソッカー部のOB組織である三田ソッカー倶楽部の会長を務めておりますが、此の度の受講生の中から一人でも多く大学までサッカーを続け文武両道を全うする学生が増える事を祈念しております。

 今回 本教室の講師をさせて頂き、私自身もこれからの日本の宝である彼らとこのような交流が出来ました事に心より感謝申し上げます。

 

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