2017年度 目路はるか教室

1Aコース

普通部生の皆さん、感性(センス)を研こう!

昭和47(1972)年卒業(株)千疋屋総本店 代表取締役社長

大島 博 氏(おおしま ひろし)

 千疋屋総本店六代目店主の大島博です。当日は㈱千疋屋総本店に朝早くからご来店、ご来社頂きまして有難うございました。当日(2017年11月10日金曜日)は、午前9:30から日本橋本店の見学。一階フルーツショップでは世界中から届く果物、ケーキやジュース、ジャム等の瓶缶詰、加工品、花売場、そして、2階のフルーツパーラーでは、朝の調理、仕込み等を見学してもらいました。午前10:00から江戸時代から続く創業183年を迎える千疋屋総本店のブランド戦略、そして「フルーツあれこれ」と題し、フルーツカットの実演や試食、エピソード等の話を交えて、フルーツの美味しさや効用、そしてフルーツ文化についても体験して頂きました。

 今後、寿命が百歳とも言われている人生の内、睡眠の時間を除くと、大半は仕事をしている時間が多くを占めています。私の仕事の話を通じて、仕事に生き甲斐を持とう、そして、仕事を楽しもう、人生を楽しく過ごそうと感じてもらえたならば幸いです。

 その為には普通部生として、感性(センス)を養ってもらう事が大切だと思っています。授業を通してクラブ活動を通して、目路はるか教室で訪問しお話を聞いた先輩から、そして学校以外でも、プライベートな生活を通して様々な事を学んでほしいと思っています。そうした様々な経験や体験が、感性(センス)を養う事になります。

 そして、こうして培われた感性(センス)が、これから高校、大学、そして社会人になり、人生にとって、とても大切なものとなります。

 大学の学部を選択する時、就職先を決める時、人生において、仕事において、様々な場面で決断をする際、今までの経験や読み聞きした事で培われた感性(センス)が決め手となります。

 目路はるか教室でお会いした普通部生とお話して感じたことは、皆さんひとり一人がキラキラとした個性を持っていて、感受性が豊かな事です。それは、皆さんが書いた自己紹介文と感想文からも分かります。

 私が在学中の普通部がそうだった様に、ひとり一人の個性を活かし、感性豊かな人に育てる、正に福澤諭吉先生の独立自尊を重んじる教育に他なりません。もし私が慶應義塾を卒業していなかったなら、今の自分は無かった様に思います。

 普通部生として、慶應義塾生として、感性(センス)を磨いて下さい。将来、次世代を担うのは君たちです!

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