教育の特色

 

慶應義塾の高等学校・中学校・小学校は、慶應義塾大学の付属ではなく、学校法人慶應義塾の中のそれぞれ独立した学校です。

普通部は、慶應義塾幼稚舎長から推薦された男子卒業生を、普通部長の承認を経て入学させます。また、他の小学校の男子卒業生より入学試験によって選抜されたものを入学させます。

普通部生のほとんどは、塾内の高等学校を経て慶應義塾大学への進学を希望していますから、普通部では中学校課程の基準に従い、将来、大学教育を受けるのにふさわしい学習をめざします。

普通部の教育課程を修了した者のなかで、学力、人物、身体等の各面から適当と認められた者は、普通部長の推薦を受け、塾内のそれぞれの高等学校長の承認を経て、無試験で塾内の高等学校に進学することができます。慶應義塾での一貫教育は、入学試験による、いわゆる必要以上の苦労や競争意識を除き、知育・徳育・体育の面からの人格の完成をめざしていますので、普通部においてもこれにのっとりつつ、さらに、新たな時代を拓くべき人物の養成に努力を重ねています。

時に一貫教育というものを誤解して、普通部に入学してしまえば、その後はエスカレーターに乗ったように高等学佼、大学へ自動的に進学できると考える方がおりますが、実際には各学年毎に再修の制度があり、進学においても学力や人物が不適当とされた場合には、推薦されません。

この一貫教育の特色は、のびやかに、しかも自らに厳しく、生徒自身が成長していくことを目標としています。高等学校の受験をひかえている一般の中学校では、学年がすすむにつれて受験準備に専念するため、次第に学校生活の中での生徒のクラブ活動が消極的になってくるともいわれています。しかし、普通部では人学時から卒業間近の3年生の最後まで、生気あふれる活動を続けています。