HOME 目路はるか教室 2017年度 目路はるか教室 3Dコース

2017年度 目路はるか教室 3Dコース

広告は人の心を動かし、世の中を動かす仕事

水島 正幸(みずしま まさゆき)
昭和50(1975)年卒業 株式会社博報堂 代表取締役社長

 博報堂での授業に参加いただきありがとうございました。みなさんの感想文を楽しく読ませていただきました。色々と感じてくれたようで嬉しい限りです。ランボー先生、引率ありがとうございました。授業の様子を記載いたします。

 第一部、博報堂ご紹介。博報堂は日本2位の広告会社で1895年創設です。普通部の創立が1898年ですから歩んで来た時代は一緒です。長い歴史の中で広告会社の仕事は大きく変化してきました。さまざま手法を用いて「人の心を動かし」そして「世の中を動かす」のが博報堂の役割です。デジタル化の進展でここ数年メデイアへの接触状況は大きく変わりました。みなさんと同じ年頃(15歳〜19歳の男性)のメディアへの接触時間はテレビが1日100分ほどですが、スマホやPCなどのインターネットには1日260分にも及んでおり、スマホを使ったコミュニケーションへの取り組みが重要になって来ました。

 第二部、社内見学。会社の一部を見て頂きました。グループインタビュー・ルーム、オーディションルーム、社員食堂、ライブラリー、研修所、広告をつくるチームの部屋、CM編集室、MAルーム。

 第三部、博報堂が広告を作る時に大事にしている考え方についてお話ししました。博報堂は人々を「消費者」ではなく、多様化した社会の中で主体性を持って生きる「生活者」として捉えています。生活者を深く洞察して新しい価値を創造していこうという考え方が博報堂独自の「生活者発想」です。生活者を誰よりも深く知っているからこそ人の心を動かすことができるのだと考えております。

 第四部、ワークショップ。6つのチームに分かれて発想方法を体験して頂きました。テーマは「普通部生が行きたくなるような新しいコンビニのアイデア」です。博報堂では新しいアイデアを生み出すためには、ひとりで考えるより「チームの力」が重要だと考えております。多様な考え方をぶつけあうから「新しい発想やアイデア」が生まれるのです。それを体験するのが今回のワークショップでした。みなさんに先ず関心のあること好きなことを各自が沢山書きだしてチーム内で発表してもらいました。ここからがチームの力です。チームごとに集まった関心事をヒントに、どんなコンビニがあると良いかディスカッションしてもらいました。売っている商品、サービスや外観、内装、店員、BGMなども考え、お店の絵も描きました。短い時間でしたが各チームそれぞれ特徴のある新しいコンビニのアイデアが生まれました。普通部生は頭が柔らかく発想が豊かですね。みんな頑張ってくれてありがとうございます。

 講義の最後に、「価値観を養って行くことが大事だよ」、というお話しをしました。どのような職業に就くことが自分に向いているのかを判断する時がいずれやって来ます。そこで大事なのは「価値観」です。価値観は環境に大きく左右されながら段々と身について行きます。みなさんに影響を与えるのは、家族や友人との関係、部活での出来事、慶應義塾の風土、普通部や高校の先生の教え、読書などでしょう。みなさんは来年は高校生、人生で最も多感な年齢を迎えます。私が広告会社の博報堂を志望したのは高校、大学で培われた価値観がベースになっています。それは「他人と違うことがやりたい」「新しいことが好き」「他人のためになりたい」といったものでした。私は自分にとって大事にして行きたい価値観はこれだ、と決めて入社しましたので仕事は楽しくそして一生懸命やることができました。普通部生のみなさん、沢山の経験を積み重ねて下さい。大きな目標を持って何かに取り組むのが良いと思います。スポーツでも音楽でも勉強でも趣味でも良いと思います。きっと自分がどんな人間か、次第にわかってきます。

 人生の可能性は夢の大きさ次第です。夢が大きければ大きいほど、可能性は大きくなります。みなさんの将来を楽しみにしております。またお会いしましょう。


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