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2017年度 目路はるか教室 2Gコース

不動産アセットマネジメントの世界〜海外で学ぶビジネスモデル〜

林 泰宏(はやし やすひろ)
昭和56(1981)年卒業 アジア・パシフィック・ランド・(ジャパン)・リミテッド エグゼクティブ・ディレクター/日本における代表者

 11月としては暖かい穏やかな土曜日、港区麻布台にある東京アメリカンクラブに普通部2年生25名をお迎えし、無事、目路はるか教室を開催することができました。

 このお話を頂いた当初、「自分でよいのだろうか」という迷いもありましたが、世話人の方の「海外で学んだ経験を生かして現在の仕事をしているところに興味をもってくれる生徒さんがきっといると思う」というアドヴァイスもあり、自分がこれまで経験してきたありのままを皆さんに聞いてもらおうと腹を決め、準備を始めることにしました。

 まず、教室の場所を決めるにあたって、初めて自分が海外駐在した際、NY大学や現地企業での研修で感じた高揚感を少しでも生徒さん達にも伝えられたらと思い、アメリカンクラブの力を借りることにしました。一歩入れば掲示板をはじめ公用語は英語ですし、当日は土曜日ということもあり週末を施設で楽しむ外国人家族も多く、皆さんには普段と違う雰囲気を感じてもらえたのではないでしょうか。また教室内では、先生やご父兄にはお叱りを受けるかも知れませんが、クラブが用意してくれた飲み物やデニッシュなどを自由に席に持っていって授業に参加してもらうようにしました。授業では経済や不動産評価などの少し難しい話もありましたので、リラックスして聞いてもらいたかったこともありますが、外国人は、重要なプレゼンの時ほどその場の雰囲気作りというものを重要視します。生徒さん達にはそうしたものも体感してもらいたかったのです。

 授業はまず、皆さんが「不動産」に対してどんなイメージを持っているか?という質問から始めました。続いてバブル期の地価高騰の話。そしてバブル崩壊後、市場で大量に放置されていた不動産が、米国流の収益還元法という評価方法や証券化手法を用いたアセットマネジメントの浸透によって、徐々に息を吹き返してきた事などをお話しました。馴染みのない内容と思いましたが、皆さんの何かを吸収しようという輝いた眼が印象的でした。

 その後はクラスを半分に分け、入れ替えで、クラブの方の案内のもと施設内を見学してもらいました。もう半分の生徒さん達には教室で、私が現在の会社で実際に携わったアセットマネジメント物件写真の説明のほか、NY大学で読みこみ使い古した教科書、卒業証書のディプロマ、また駐在員生活で欠かせなかった「ニューヨーク便利帳」などを直接、手に取って見てもらいました。きっと何かを感じてもらえたのではないかと思います。

 後半は、自分の経験談を主にしました。今後も益々国際化が進むであろう日本の不動産の話や、海外生活での苦労話、外国語を学ぶ意義についてなど、もっともっと皆さんにお伝えしたいと思っていたのですが、実際にはかなり時間が足りなくなってしまいました。反省しきりです。授業の終わりに配布したレジュメにはこうした内容も盛り込んでありますので、今一度目を通して頂けたら幸いです。この場をお借りして補足とさせて下さい。

 私が最初に入社したのは生命保険会社でしたが、「Insurance=保険」は明治時代に西洋から導入された新しい制度で、福澤先生が初めて日本に紹介し広められたものと言われています。普通部時代から大好きだった英語を生かし、海外で学ぶ機会を得た不動産アセットマネジメントもまた、新しいビジネスモデルでした。お世話になった前職を離れることには葛藤もありましたが、時代の変化を感じ先駆者の一人として力を発揮したいと思い、可能性を信じて決断をしました。

 普通部の3年間で学び経験することは、きっと、皆さんの将来につながる何かがあると思います。それが何か今はわからないかもしれませんが、躊躇せず是非、色々なことにチャレンジしてみてください。そして自分に合っていると思うことは長く続けてみて下さい。これからの皆さんの活躍に期待しています!


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