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普通部の授業

教科教育

知性を高め、感性を磨く

慶應義塾の一貫教育のなかで、入学後はいわゆる「受験」はありません。そこで、普通部の授業では、すべての科目を満遍なく学びます。基礎・基本を確実に身につけさせるとともに、時には高校・大学レベルの内容にも触れることがあります。生徒の知的好奇心を刺激しながら、学力を確実に高め、真理をより深く追究する。これが普通部の教科教育の目指しているところです。

週あたりの授業時数

国語

社会

数学

理科

芸術

コンピュータ

保健体育

選択

英語

教養

1年

6

5

4

5

3

1

4

0

5

1

34

2年

5

5

6

4

4

0

3

0

6

1

34

3年

5

5

5

4

3

0

3

2

6

1

34


国語科

 国語教育を通して、一人一人が心豊かに生活できるよう、工夫しています。特に多くの優れた文章を読み味わうこと、自然な形でコミュニケーション能力を高めることに重点を置いています。
 1年次には、学習活動の根幹となる力を養います。文章読解のほか、文法学習や作文を行います。読書推進や調べ方の学習のため、この時期に「図書室の時間」を設けているのも特色です。
 2年生では1年次の基礎を踏まえ、より発展的な学習を行っています。教科書以外の文章にも触れ、書く力はもちろん、口頭による表現力・思考力を磨きます。
 3年次、より高いレベルの教材を通し、さまざまな形での表現や創作につなげていきます。漢字学習は漢検準2級の水準に達します。読む、聞く、話す、書く、それぞれを3年間でバランスよく習得するのが普通部国語科の特長です。

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社会科

 地理(1・2年計5時間)では、1年生で世界地理、2年生で日本地理を学びます。グローバルな世界の問題から身近な地域の問題まで、広く学習します。講義ばかりでなく、地図でのまとめや発表も行い(デジタル地図(GIS)を使ってまとめる生徒も大勢います)、生徒の自主性を伸ばすことを心がけています。
 歴史(1·2·3年計6時間)では、身の回りの事象との結びつきや土器や石器などの実物を用いての学習から始めて、次第に高度な歴史資料を扱えるようにしています。全体を通じて、実証史学に基づきながらも、知識偏重に陥らない学習に努めています。
 公民(2·3年計4時間)では、新間記事やインターネットからの情報を活用して、社会の仕組みの基礎を理解できるようにしています。時事的な問題にも関心をはらい、それを学術的なことがらと関連させながら理解できるように努めています。

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数学科

 各学年ともに普通部独自のカリキュラムで授業を行っています。各学年で内容によって数学I(代数)、数学II(幾何)に分け、1年生では24人学級での細かな指導を行っています。
 授業では、まず教科書の内容をしっかり学び、基礎力を養成します。その上で発展的内容や応用問題に挑戦して、理解を深めます。ときには教科書を離れて、パズルのような問題で柔軟な思考力を養ったり、実際に立体を作ったりします。
 またコンピュータやタブレット端末を使って、黒板の授業とは一味違った勉強をすることもあります。生徒が自分で問題を作ってそれを互いに解き合ったりすることもあります。こうした一方通行でない授業を通じて、一人一人の数学の世界が広がり、数学の美しさが見えてくることを目指しています。

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理科

 理科では、実際に自分の目で見て実物に触れるという体験を重視しているため、実験や観察を主軸としています。そのため、毎週2時間は連続で実験をしています。学年毎に20テーマほどの実験を行いますが、2時間連続にすることで、通常では扱うことのできないような内容の実験にも取り組んでいます。例えば「カエルの解剖」「軟体動物の解剖」「天気予報の精度」「エステル合成」「静電気を楽しむ」などです。
 実験を行った後は実験報告書を課し、実験の結果をまとめ、疑問点を調べて考察することで、自らが行ったことについての理解を深めてもらいます。
 また日常生活の中で観察する力をつけるためにフィールドノートを各自が持ち、身の回りの自然観察も行っています。 教室では、実験内容にも触れながら、科学的な思考を身につけられるような授業を行っています。

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英語科

 英語は、1年生は24人学級で、2·3年生は40人学級を分割して授業を行っています。英語科では、学習を「知識や技能の習得」にとどまらず、「共同体への参加を通して得られる役割や過程そのもの」ととらえ、多様な学習歴の生徒が共同して学習するクラスコミュニティの構築に努めています。「聞く、話す、読む、書く」の4技能統合型の授業の中でペアワークやグループワークを取り入れ、言語形式と意味、機能の関係に焦点をあてた指導を行い、生徒の気づきを促します。Web教材「英検CAT」や学習マネジメントシステムMoodleの利用、多読、暗唱などの活動により、学びの質を高め、自律的学習者の育成を目指しています。2·3年生はGTEC for studentsを年1回実施し、学習の進捗状況を把握する機会を設けています。

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美術科

 現代の私たちの生活の中では、手作業をする機会はどんどん少なくなっています。子供たちの遊びを見ても電子ゲームが主流で、自ら工夫して遊ぶことがなくなっているように見受けられます。
 学校でも、美術という言葉を聞いただけで「どうせ自分には才能がないから・・・」と消極的になる生徒が少なくありません。けれども、美術は決して才能ある一部の人だけのものではなく、人間が心豊かに生きていくために大切な教科です。
 普通部の美術教育は、多様な課題を設定し、生徒がいろいろな材料・技法に出会う中で「美術って楽しい!」と実感してくれることを目指しています。絵画、彫刻などの基礎的な学習はもちろん、陶芸、ガラス(サンドブラスト)といったクラフトにも力を入れています。
 自らの手で何かを作り上げ、表現する喜びを一人でも多くの生徒に体験してもらいたいと思います。

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技術・家庭科

 モノを作るという事は一人になりきる無心の行為です。集中、一枚の布に針を通し、そして縫い上げる行為。一枚の板にひたすら鉋をかける。足踏みミシン鋸をたくみにあやつる。金属の固まりを金ヤスリで成形する。そして、それぞれの材料をただ、ひたすら紙ヤスリで丁寧に磨き上げる。そんな孤独な行為です。
 モノを作る事の対極に破壊があります。それは一瞬で事足ります。しかし、作る行為には時間も労力もかかります。そんな手間のかかる行為を技術・家庭科では大切にしています。楽しみながら挫折しながら粘り強くしなやかな対応が出来る、そんな普通部生の育成と重ねて「モノを作る・・・製作」という人間に与えられた基本的特性を大切に伝承していく事を目指しています。

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音楽科

 「自ら演奏表現すること」を大切にして音楽の授業は展開されます。授業は実技演奏中心で行われ、その中で音楽理論・音楽鑑賞等々も展開されます。
 1年生で篠笛·和太鼓による日本の伝統音楽の体験やハーモニカ等の演奏体験、2年生ではクラッシックギター、3年生では日本語や英語の歌詞によるギター弾き歌いを中心に行っています。またクラス全体で60数個のドイツ製ハンドベル演奏や合唱をしたりする大掛かりなアンサンブルも体験します。その楽器演奏を練習する過程で、想像力の広がりや効率的な練習方法の工夫、何より演奏表現することによって音楽をより身近に感じとられることを願って授業を展開しています。
 3月には音楽会があり、有志演奏や3年生のクラス演奏が繰り広げられます。

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書道科

 1年生では、楷書の基礎と行書の基礎を中心に字画構成、筆の使い方、筆圧の速度の変化、余白の活かし方などを学習していきます。仮名の基礎にも取り組みます。1月には書初め大会が行われ、静寂の中、揮毫を行います。
 2年生では主に書の古典の臨書・鑑賞に取り組みます。古典学習では用筆法のみでなく作品の歴史的背景、作者の生き様にも迫り、作品との関連を分析していく学習も展開しています。最終的には楷書、行書それぞれを半切の作品に仕上げていきます。
 3年生では「1文字アート」をテーマとして、現代空間にふさわしい作品のあり方を模索・検討しながら刻字・篆刻・小字数書作品等に取り組み、卒業制作としています。
 1·2·3年生必修で週1時間、落ち着いた雰囲気の中でじっくり組んでいます。

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保健体育科

 保健体育では、丈夫で逞しい身体づくりを念頭に心身ともに健全な男子中学生の育成を目指しています。成長期にある男子生徒の特徴を考えながら、様々な授業を展開しています。
 実技は、球技(ゴール型・ネット型・ベースボール型)、器械体操、陸上競技、水泳、武道など、3年間のバランスを考えながら実施しています。
 多くの種目に触れながら持久力、瞬発力、巧緻性、チームワークなどを養ってもらいたいと考えています。保健では暮らしに関わるテーマ、身体に関する疑問、動きの仕組み等、実技とは異なる視点から学習をしています。自分の生活、身体に興味を持つことは大切なことだと捉えています。
 この授業を通して、様々な対応力を養い、生涯にわたり、スポーツ活動に親しめる心と体の育成を心掛けています。

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コンピュータ科

1年生は週に1時間必修の授業があり、コンピュータ教室でパソコンを1人1台使って授業を行っています。インターネット接続は専用線で校内LANを利用して、サーバーに作品を保存しています。
 授業内容は、ロボット制御では、ロボットを組み立て、プログラムを転送して、自分の考えている通りに動かします。また、センサ ーを利用して、ロボットが自分で障害物を避けて動くプログラムを作ることを学び、CADの体験やiPadを利用してTEDのプレゼンテーションやiTunes Uの教材を訳す体験やエクセルで統計の基礎について学びます。
 また、ホームぺージビルダーを利用した教材作成ではWeb形式での教材作成について学び、Visual Basicを利用したプログラミングでは乱数を利用して、自分のアイディアをとりいれたゲームの作成など、コンピュータを積極的に使いこなすことを学んでいきます。

選択授業

視野を広げ、理解を深める

土曜日の3,4時間目に3年生が受講します。教科の枠にとらわれず多彩な講座が提供されています。それぞれの興味や関心に基づき、学びを深め、視野を広げる時間です。2016年度は17講座が開講されました。

2016年度の講座

科目名

科目名

1

スペイン語

10

選択技術

2

英語で学ぶScience

11

美術研究

3

Major U.S. Cities

12

現代社会特講

4

複言語

13

コンピュータ

5

木管楽器

14

土に親しむ

6

金管楽器

15

普通部の森造りと自然観察

7

弦楽器

16

琉球研究

8

書—SHO-

17

文芸

9

All Out

※授業内容や講座数は年度によって異なります。各授業の人数は5名〜30名です。希望が多い場合には、面接や選考を行い受講者数を調整することもあります。

 選択授業は実に多様なかたちで展開されます。各分野の最前線で研究をしている方を招いての聴講、美術館や大学研究室への訪問等、その分野の神髄に触れることも大切にしています。
 また、自分で調べてまとめたものを発表したり、討論を行ったりという授業もあり、自分の考えをまとめて、発信する力を伸ばしています。

複数の言語で書かれた同一の絵本を比較して、言語間の相違点 を探す。(「複言語」より)

ディベートを通じて、論理的に意見を組み立て、伝える力を伸ばす。(「現代社会特講)より)

All Out

現代社会特講

英語で学ぶScience

土に親しむ

普通部の森造りと自然観察

書 -SHO-

弦楽器

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