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普通部長のご挨拶

「学び」と「人間交際」を深める

優れた知性、品性をもった人間関係

普通部長 山﨑 一郎

 福澤諭吉先生の建学の志を脈々と受け継ぎ、慶應義塾という精神文化が成り立ちました。この文化を共有しつつ、独立自由な個人として社会に広く貢献することは塾出身者の使命でもあります。これから大人へと成長する普通部生には、やがて使命を果たすべき時代が訪れます。慶應義塾の一貫教育校の中でも源流である普通部は、将来の活躍を見すえて、人としての基礎を学ぶ場としてあります。優れた知性を積み重ね、品性をもった人間関係を広めて、かつ個人の独自性を基に行動できる人格の育成を目指しています。
 優れた知性とは、どう学ぶかによります。知識を集めて理解し、その成果を披露するだけにとどまらず、自らの五感や感性、疑問などを大切に、自ら学び、自ら考えて身につくものです。問題集や参考書でより詳細な知識を得るということではなく、日々の勉強や生活の中に出てきた疑問点や問題点などを意識して見出し、解決への思考や手立てを考えたりすることが大切です。一回きりの考察では済まされないこともあるでしょう。意思を伝達できる道具としての言葉も、十分に学ばなければなりません。普通部の授業や行事では、この作業や過程が何より評価されます。
 品性をもった人間関係とは、人間交際から生まれます。友人や周囲の人々の人格を尊重して、互いの価値観を理解し、より交流を深めようとする姿勢が必要です。謙虚さをもちつつ、相手に興味を抱かせる見識を内に備え、相手の話を聞き、それを理解して自分の考えを伝える事のできる人になることです。自分勝手になったり、相手に安易に迎合することではありません。
 普通部は、自ら学問をする場であると共に、仲間を見つける場でもあり、いろいろな人に触れて、自らの能力を啓発する場です。この場が有効に機能するために、今後も、変わらずに継承すべきものと、活性化を目指して改革を進めるものとを、十分に精査して教育環境を整備していきます。しかし、何より必要とするのは、意欲を持った若き学生の存在です。何より心を砕くべきは、普通部に集う普通部生同士の心の交流と、普通部生諸君と教職員の心の交流と考えます。教職員一同尽きない熱意で実践を続けて参ります。

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